TEAM二本松の紹介


【経緯】
 3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故。ここ二本松市は、福島第一原発から50km程の距離であり、避難対象区域にはなっていませんが、放射線量の高い、所謂ホットスポットとなりました。 この夏、連日気温30度以上の中、幼稚園児は長袖ウインドブレーカーでフードを被り、マスクをして通園していました。屋外活動は未だ禁止のままです。そして、二本松市から自主避難していった市民は数千人に上っています。
 3月14日から一ヶ月半の新潟での避難生活。故郷がなくなる不安を痛感し、故郷を守る決意をしました。 5月初旬からの除染作業。地道にやっていけば、放射線量を下げられることを実感しました。 7月。未だ屋外活動の出来ない子どもたちの健康と育成に、真剣に取り組まなければならないと、痛感しました。
 我々は、この得体の知れない、先の見えない、放射能との闘いに、残りの人生の全てを懸けます。そして、故郷二本松を、将来の二本松を担う子どもたちを守っていく為、ここに『NPO法人TEAM二本松』を設立しました。

【活動内容】
①飲食物の放射能測定室
  環境放射線量が高くなってしまった地域に住む我々にとって、最も重要な課題の一つは、「内部被曝を避けること」です。つまり放射能を持っている飲食物を摂取しないことです。その為に、飲食物の放射能測定装置(http://www.oken.co.jp/web_oken/images/fnf-401.pdf)を購入し、市民放射能測定室を設立致しました。(詳細は『市民放射能測定室の概要』ページを御覧下さい)
②幼児の定期的一時疎開の促進
  細胞分裂の活発な幼児たちは、放射線に細胞が傷つけられても、一定期間(一週間程度)の、放射線量の低い地域(0.1μsv/h以下)への一時疎開で、その修復が追いつくと言われています。この定期的な一時疎開の有効性は、チェルノブイリ原発事故後の子どもたちの健康調査で裏付けされています。
③除染活動
  子どもたちにとっては、積算被曝量を抑えること(年間1msv以下)が最重要です。子どもが長時間滞在する場所「学校(幼稚園・保育園)」と「自宅」を0.1μsv/h以下にしなければなりません。0.1μsv/h×24時間×365日=0.876msv(1msv以下)。

【趣旨】
 「原子炉建屋の爆発は、あたかも『成功』のように報じられた」
 「370Bq/kgだった食品放射能基準値が、500Bq/kgに引き上げられた」
 「SPEEDIの情報は公開されなかった」
 我々福島県人は、どれだけ情報操作が為され、いかに情報が隠蔽されるか、身を持って経験してきました。そして、どう動くのか。政府の動きを待っていたり、東電に文句を言っていて、自分と自分の大切な人たちの命を守れるのですか? 
 『自分で考えて!自分で勉強して!自分で測って!自分で自分を守る!』
 その為に、TEAM二本松は存在していきたいと考えています。

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